引き振袖と打掛はどういった点が違うのでしょう?

引き振袖と成人式の振袖は違うの?

■今回は【引き振袖と成人式の振袖の違い】についてまとめておきましょう。
今のように二十歳の成人式に振袖を着るような習慣ができはじめたのは昭和40年代になってからです。挙式で着用される「引き振袖」と比較したら、歴史はまだまだ浅いです。そして、着物としての格式は低いです。
引き振袖と成人式の振袖の違いは次の3つの特徴があります。
・裾の長さの違い
・下着の有る無しの違い
・利用する小物の違い
 
では、それぞれの違いを詳しく解説します。
 
■裾の長さの違い
裾というのは、服装の下側の縁のことを言いますが、振袖の場合は袖の長さによって「小振袖(こふりそで)」「中振袖(ちゅうふりそで)」「大振袖(おおふりそで)」と区分されます。成人式の振袖は一般的に中振袖です。結婚式では大振袖の場合が多いです。つまり、大振袖イコール引き振袖と考えるのは間違いです。引き振袖は大振袖の一種になるのです。
 
■下着の有る無しの違い
下着と言いますがブラジャーとかパンティーのことを指すのではありません。お肌に直接つける衣類ではありません。結婚式の主役は花嫁ですから、一番改まった第1礼装をしなければなりません。
引き振袖の第1礼装は決まっており、着物を2枚重ねて着ることです。このときに内側に着る着物のことを「下着」と呼んでいるのです。
 
下着は上に羽織る着物があるので、大部分は隠れてしまいます。しかしながら、見えない部分にもお金をかけるのが「粋(いき)」なのです。結婚式の引き振袖には下着があります。しかし、成人式の振袖には下着がありません。こういった違いがあります。
 
厳密に言いますとそうなのですが、今は引き振袖の第1礼装に下着は必須ではなくなっています。昔の話は今には通用しなくなってきています。下着をつけた引き振袖は少なくなっています。比翼を着物の同裏腰の部分から裾まで下着をつけているよう仕立てデザインが多くなっており、下着の代用としているのです。
 
■利用する小物の違い
小物の違いも引き振袖をレンタルするときに覚えておきたいですね。

⑴「帯」の違いです。成人式の振袖に使われるのは「袋帯(ふくろおび)」です。結婚式の引き振袖の場合は「丸帯(まるおび)」が利用されます。
 
花嫁衣装・振袖・留袖などの礼服に丸帯が使われてきました。その理由は格式が高いのが丸帯だからです。けれども丸帯は帯が結びにくいです。明治時代の後期に入ると、丸帯の代用品として袋帯が考えられました。現在では袋帯が主流になっています。丸帯が使われるのは花嫁衣装や舞妓の場合のみです。丸帯は一般的に使われなくなりましたが、格式は高いです。改まったシーンでは丸帯を使うほうが良いのです。
 
⑵「足元」の違いです。履き物もレンタルできますので、引き振袖が決まったら、それに合うようなデザインや色のものを予約しておくと安心です。柄物の草履から菌入りの草履になってきており、3段高くなって華やかに見せます。約5センチ程度の高さです。
 
持ち物も成人式の場合はバッグですが結婚式の場合は扇子になります。
胴回りも成人式の場合は「帯揚」「帯締め」だけです。結婚式の場合は、さらに抱え帯(かかえおび)・筥迫(はこせこ)・懐剣(かいけん)などがあります。
 
・帯揚……結び目が下がらないように支えます
・帯締め……帯がほどけないように紐で結びます
・抱え帯……帯の下側の位置に巻く細い帯で、衣装の長い裾を抱える目的
・筥迫……鏡・化粧品・身だしなみの懐紙を入れて持ち歩きます
・懐剣……ふところがたなです。帯に挿して使う短剣・もともとは護身用でした。房付きの袋に入っています。
 
いかがでしたでしょうか?
引き振袖に関する知識もこれでかなり身についたのではないでしょうか?